本文へスキップ

横浜市港北区、日吉、綱島、グリーンライン高田駅エリアの鍼灸院です。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.045-517-5669

メールでのお問い合わせはこちら メールでの問い合わせ

起立性調節障害とは…

発症年齢は?...10歳から16歳で、小学校高学年から高校生位までですが、最近は小学校低学年のお子さんや20歳前後の方もいらっしゃいます。

発症頻度は?...頻度の高い疾患です。有病率は小学校では全体の約5%、中学校では約10%、男女差は女子の方が2割ほど多くなっています。

自律神経の働きに狂いが生じることで、様々な症状が現れます。健康な人は、朝になると身体にONのスイッチが入り血圧があがり活動できるようになります。しかし、この病気のような状態になると朝になっても中々ONのスイッチが入らず、身体を起こすことが出来ない状態になります。またそれに付随して様々な症状が出現します。


体調チェックシート

  • 立ちくらみやめまいをよく起こす
  • 立ち上がった時に気分が悪くなったり気を失ったりすることがある。
  • お風呂の時や、嫌なことを見たり聞いたりすると気持ちが悪くなる。
  • 動悸(ドキドキする)や息切れがしやすい
  • 朝なかなか起きられず、午前中具合が悪いときがある
  • 顔色が青白い、顔色が悪いと言われることがある
  • あまり食欲がない、食事の時間になっても食べたいと思わないことがある
  • お腹が痛いときがある(毎日・ときどき)
  • 疲れやすい
  • 頭が痛いときがある(毎日・ときどき)
  • 車やバスに乗ると気分が悪くなる時がある

このうち3つ以上当てはまる場合は起立性調節障害かも知れません。

参考資料「NPO起立性調節障害(OD)の会」作成 原本

.

保護者の方へ...

 この病気の特徴として、朝なかなか起きられない。昼過ぎまで調子が上がらず、夕方あたりから元気になり、そして夜は寝付けなくなる。

 症状が出始めた頃はお子さんのの心掛けの問題では、と考えてしまうこともあったと思います。起立性調節障害という病気は「心の問題」ではなく、自律神経の不調和からくる身体の病気なのです。本人がどんなに頑張っても意志の力で克服することは出来ないのです。

 そして、この病気の難しいところは本人でないと分かり得ない症状があるというところです。例えば、家ではずっと元気に過ごしていたのに、いざ学校に行こうとすると具合が悪くなる。こういったケースはよく見受けられます。そしてこの現象は本人さえも理解できずに戸惑いや不安を感じることが多々あります。
 そういったお子さんの心身の状態をきちんと把握していくことはこの病気と向き合っていく上で非常に大切なことです。

 そしてもう一つ大切なことは学校の先生や友達にこの病気のことを理解してもらうことです。それがあるか無いかでは本人の心の負担は大きく変わり、経過にも影響してきます。


起立性調節障害についてのブログ記事。「村上はりきゅう治療室のブログ」

.

日常生活で気を付けること...

 起立性調節障害と言っても様々なサブタイプ起立直後性低血圧体位性頻脈症候群血管迷走神経性失神遷延性起立性低血圧など)があります。また、そのお子さんの体質であったり、その他の疾患があるかどうか、症状の重い軽いなどでも改善していくまでの過程は様々ですが、すべてのタイプに言えることは
「無理をしないこと、させないこと」です。
 
起きれないのを無理に起こさない。調子が優れない時に無理に活動しない。食欲がないときに無理に食事を摂ろうとしない。「ちょっと辛いな」「気が進まないな」と思うようなことは避けるようにしましょう。無理をするとその反動で体調を崩してしまい経過が長引いてしまうこともあります。そういった形で体調を崩した場合には回復するのに時間がかかってしまいます。
 ただし周囲の人が「ちょっと無理かな?」と感じても本人の強い意思がある場合はやらせてみてもいいと思います。何故なら本人の気持ちが前向きになっているということはそれだけ身体の状態も改善してきていると判断できるからです。


【重要】起立性調節障害と向き合う上で絶対に外せない4つのポイント

 克服法について >>
 夜眠れない、朝起きれないとき..>>
 食事について >>
 運動について >>


.

治療について...

 当治療室には起立性調節障害の症例が多数あります。そして一見分かりにくい身体の状態も脈をはじめお腹の状態、皮膚の艶、頸肩部の張り、呼吸の深さや速さなど細かく診ることでお子さんの状態を把握することができます。そしてそれらを参考にして慎重に治療を進めていきます。

 この病気に罹られるお子さんは外部からの刺激に対してとても敏感です。出来る限り優しく身体に働きかける施術を心掛ける必要があります。主に鍼を中心に施術します。必要であればお灸を補助的に使うこともあります。


小児用のはり
 使用する鍼は、小児用の刺さない鍼を用います。  

 手足のツボに軽く数か所に接触させます。どのツボを選択するかを決めるために脈やお腹、手足の皮膚の状態を診ます。

当治療室の鍼灸施術について、詳しくはこちらへ
起立性調節障害の鍼灸施術の効果についてはこちらへ
.

患者さんの声


「小学6年生の女の子」
患者さんの声「小学6年生の女の子」  お腹の調子が悪くなることから始まりました。毎日お腹の調子が悪くなり、食欲が全くなくなり大好きなお菓子すら食べなくなりました。朝は気分が悪くて起きられず、夜は中々寝られず何日も学校を休み修学旅行も行けませんでした。「起立性調節障害」と診断され薬を処方されましたが、良くなる兆しが見られずわらにもすがる思いで村上先生に電話をしました。「子供の鍼灸」「鍼を刺さない」いろいろなところを探し先生のホームページにたどり着き、行ってみようと思ったのですが、やはり少し不安でした。でも治療室から赤ちゃんを抱いて出てこられたお母さんを見て、赤ちゃんでも大丈夫なんだと安心したのを覚えています。
 実際に治療を受けた娘は
「先生が優しく触るだけなのに、なんだかとても気持ちいい、毎日でも来たいくらい」と言い、週に2回通っています。
 ある朝、「おはよう」と起きてきました。「お腹が空いた」と言うようになり、まったく食べられなかった給食も友達と楽しく食べ、秋の大運動会にも元気に参加しました。学校の後の塾にの行かれるほど体力が戻ってきました。先生には本当に感謝しています。
 そして娘はこれからも通い続けてもっともっと元気になりたいと言っています。

<コメント> 始めて来院された時の様子は、とても痩せていて顔色も悪く表情も乏しい。やっと起きているという感じでした。
 この病気の特徴は身体を動かすための「陽の気」の不足してしまうところに原因があります。その陽の気を補うような施術を週に2回のペースで続けました。2か月を過ぎた頃には食欲も出て顔色も良くなり学校にも行けるようになりました。

 この起立性調節障害で大事なことは焦らないこと、無理をさせないこと、そして周囲の理解が何より大切です。そうすることで患者さん本人の精神的な安定にも繋がり経過にも影響してきます。この患者さんの症例は比較的順調に経過をたどっていったケースです。


「小学5年生 男の子」
患者さんの声「小学5年生の男の子」 夏休み明けに数日登校してから、朝になると頭痛、腹痛、吐き気吐き気がすると言い始め、登校できなくなりました。
 大学病院で検査をしたところ、検査に異常はなく、起立性調節障害と診断されました。(後に起立検査で異常がなかったために、心身症との診断に変更)
 漢方薬で治療を受けていたところ、インターネットの検索で治療室の事を知り、9月末に一度行ってみることにしました。

 正直なところ親の方はその効果に懐疑的だっただったのですが、子供の方が、痛くないし、何だかスッキリすると、とても気に入ったので続けて通院することにしました。およそ週に1回のペースで診ていただきました。
 10月の3週目から学校に連続して行けるようになりました。(それまでは10月はじめにあった宿泊学習には参加しましたが、ほとんど不登校の状態でした。)
 通院は11月下旬で終了となりましたが、その後調子を崩すことなく、学校にも行けています。
 早い段階ではり治療に出会い、効果が得られたことに感謝しております。その節は大変お世話になり、ありがとうございました。

<コメント> はじめて来院された時は顔色が悪く、とても辛そう表情をされていました。呼吸も浅く身体全体が緊張している様子で、睡眠もうまく取れていない感じでした。身体的な苦痛はかなりあったと思われます。
 約2か月の治療期間で治療を終了できるまで回復したのは、症状が出てから早い段階で治療を始められたのも大きな要因と思います。

 医師から診断を受けてからは無理をさせず治療に専念させたのも経過が良かった要因と思います。

.

治療実例


中学1年で発症 身体のだるさ(特に起床時)ふらつき
初診時 平成28年9月3日
中学2年生 14歳 男子

高校2年の秋に発症 頭痛、不眠、気持ちが不安定、生理痛
初診時 平成28年3月31日
高校3年生 17歳 女子

冬に症状が悪化する
初診時 平成28年5月12日
中学3年生 14歳 女子 陸上競技部に所属、主に短距離。

村上はりきゅう治療室鍼灸専門
村上はりきゅう治療室

〒223-0066
神奈川県横浜市港北区高田西2-10-12-1
詳しいアクセスはこちらへ

TEL 045-517-5669
(予約制)
 
メールでの予約、お問い合わせはこちらから お問い合わせ

診療時間 9:00〜20:00
現在年中無休で診療を行っております。日曜日も通常診療しております。

<施術料金>
一般
 4,000円/ 初診料 2,000円
中高
 3,000円/ 初診料 1,000円
小学生
 2,000円/ 初診料 1,000円
未就学児
 1,000円/ 初診料 1,000円
不妊治療3回セット
 10,000円/ 初診料 2,000円
逆子安産3回セット
 10,000円/ 初診料 2,000円

※不妊、逆子安産とも1回のみの施術のときは一般と同じ料金(4,000円)になります。

時間・料金 詳しくはこちら